2008年2月25日月曜日

レプリカントと人間

映画「ブレードランナー」が大好きです。
リドリー・スコット監督の映像美、
ヴァンゲリスの音楽、
シド・ミードの未来のイメージ、
キャスティング、すべてが好きです。
この映画における独特の未来観が、
このあとのSF界に大きな影響を与えたのは間違いありません。

原作は、フィリップ・K・ディックの
「アンドロイドは電気羊の夢をみるか?」です。
ディック作品の特徴は、現実と虚構です。
彼の小説の主人公たちは、自分の存在、
そして、自分が生きている世界が、本物なのか、
それとも虚構、夢なのかということの間で彷徨い続けます。
映画の中でも、主人公デッカードは、賞金稼ぎのために
レプリカント(まあ限りなく人間に近いロボットでしょうか)を
追い続けていくうち、自分もレプリカントではないかと
疑いはじめます。

しかし、僕たちの現実だって同じじゃないでしょうか。
夢をみている間はそれが夢だと気づかないように、
今の現実が真実かどうかなど本当は誰もわからないのです。
ひょっとしたら、突然目が覚めて、まったく違う現実が待っていた。
なんてことだってありえるし、そもそもそんなこと
人には判断できないのです。

レプリカントの命は数年です。
デッカードは最後に語ります。
来年も生きているのか、数年後に生きているのかわからない。
しかし、それは人間も同じことだ。
結局、今目の前の現実を生きていくしかないということでしょう。

ルドガー・ハウワー演じるレプリカントのボスがデッカードとの
戦いの最後、自分の死期を知り、デッカードの命を救うのが印象的です。

死を感じてこそ、命の大切さを感じるのでしょう。

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