映画「ブレードランナー」が大好きです。
リドリー・スコット監督の映像美、
ヴァンゲリスの音楽、
シド・ミードの未来のイメージ、
キャスティング、すべてが好きです。
この映画における独特の未来観が、
このあとのSF界に大きな影響を与えたのは間違いありません。
原作は、フィリップ・K・ディックの
「アンドロイドは電気羊の夢をみるか?」です。
ディック作品の特徴は、現実と虚構です。
彼の小説の主人公たちは、自分の存在、
そして、自分が生きている世界が、本物なのか、
それとも虚構、夢なのかということの間で彷徨い続けます。
映画の中でも、主人公デッカードは、賞金稼ぎのために
レプリカント(まあ限りなく人間に近いロボットでしょうか)を
追い続けていくうち、自分もレプリカントではないかと
疑いはじめます。
しかし、僕たちの現実だって同じじゃないでしょうか。
夢をみている間はそれが夢だと気づかないように、
今の現実が真実かどうかなど本当は誰もわからないのです。
ひょっとしたら、突然目が覚めて、まったく違う現実が待っていた。
なんてことだってありえるし、そもそもそんなこと
人には判断できないのです。
レプリカントの命は数年です。
デッカードは最後に語ります。
来年も生きているのか、数年後に生きているのかわからない。
しかし、それは人間も同じことだ。
結局、今目の前の現実を生きていくしかないということでしょう。
ルドガー・ハウワー演じるレプリカントのボスがデッカードとの
戦いの最後、自分の死期を知り、デッカードの命を救うのが印象的です。
死を感じてこそ、命の大切さを感じるのでしょう。
2008年2月25日月曜日
レプリカントと人間
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