2008年2月29日金曜日

虚構と夢

初めて小説を読んで恐怖を感じたのは、
筒井康隆さんの「乗り越し駅の刑罰」です。
救いがないというか、なんというか、
とにかくこんな終わり方でいいのって感じでした。
まあ結果的にはその後筒井さんの本を読み漁るようになるのですが。

初期の筒井さんの作品はハチャメチャなものが多く、
もちろん笑えるんだけど、
いわゆる喜劇ではなく、悲劇的な喜劇というか、
人間のどこかに必ずひそんでいる、
普段はおもてに出さない隠れた狂気を感じたのです。
こんな小説を書くのはどんな狂った人なんだろうと思って
筒井さんのことを調べてみたんですけど、
本人はいたってまじめな常識人でした。
普通の人間の狂気に対するあこがれ、
これってけっこう誰でもあると思うんですが、
それを小説にしてるんだろうなって感じました。

その後、筒井さんは実験的な作品を次々発表します。
僕も「富豪刑事」にはこんな刑事ものってあるんだって
笑いながら驚かされ、
「虚構船団」には、その壮大な神話的世界に驚かされ、
「虚人たち」にはこんな小説手法ってありって驚かされ、
「旅のラゴス」、「夢の木坂分岐点」、「敵」、「パプリカ」
などなど常に驚かされ続けてます。

結局、小説にしろ映画にしろ虚構です。
夢の世界です。
決まりや約束事なんてないはずなんです。
それを分からせてくれる稀有な作家が筒井康隆さんなんだと思います。

今日は虚構船団のラストから
「ぼくかい。ぼくなら何もしないよ。
ぼくはこれから夢を見るんだよ。」

現実は夢の中にあるものなのかもしれません。

2008年2月28日木曜日

心が疲れたら

精神世界が好きです。
まあこの日記を読めばわかると思うのですが。
何を見たり読んだりして感想を書いても
そっちの方に話が進んでしまいますからね。

もう5,6年前になると思うのですが、友人に付き合って
ある人の講演会に行ったことがあります。
小林正観さんという方です。
そのときに、
「面白いことを言うひとだなあ。」
「そういう考えかたもあるんだなあ。」
と感銘を受けまして、
その後も小林さんの著作はかなり読みました。

当時は知る人ぞ知るという方だったんですが、
最近本屋さんに行くと、
いっぱいあるんです。これが。売れてるんですね。きっと。
平積みにしている本屋さんもあります。

この方は以前は唯物論者で、学生時代は全共闘もやってたそうです。
それが、宇宙法則を実証的に調べていくうちに、
神様、仏様、守護霊がいることが分かったらしいのです。
しかし宗教家ではありません。
何か淡々とした方です。
彼の言うことは、
いつでもニコニコしていること
うれしい、楽しい、幸せ、大好き、感謝します、ありがとうという
肯定的な言葉を口にすること
不平、不満、愚痴、泣き言、悪口、文句を言わない
トイレ掃除をする
そうしていると神様が応援してくれるそうです。
また、努力、頑張る、必死になる、ということは必要ないそうです。
最近はこういったことを言う人や書かれた本が増えてきましたよね。
やっぱり小林さんは、なにかが見えている人なのかもしれません。

僕は基本的に短気で、マイナス発想の人間だったのですが、
少しでも変われたらって思ってできるだけ実行してみましたが、
かなり人生が楽になりました。
最近はあまり小さなことは気になりませんし、
人や世間に対してもすこしやさしくなれたような気がします。
少しですけどね。

人間関係に悩んでたり、
この世の中が生きずらいなんて思っている人は、
一度読んでみるといいと思いますよ。

2008年2月27日水曜日

エヴァ

「新世紀エヴァンゲリオン」
一時期社会現象になるほどブームになりましたよね。
また最近新たに4部作の映画が公開されはじめました。

最初のテレビシリーズが放映されたときは、
まったく興味なかったのです。
というか、むしろオタクが騒いでるだけだろうと思って
むしろきらいだったんですよね。

ところがある日たまたまケーブルテレビで第1話をみたんです。
すると・・・これはおもしろい!
熱しやすい僕はその後、旧映画版2作までみてしまいました。

しかしはっきりいっていまだに意味はわかりません。
これほどみる者次第で解釈の違う作品は
過去のアニメに なかったと思います。
またこれほど子供向きでないアニメも珍しいです。
よく考えてみるとこれがこんなにヒットしたのが不思議です。
まあかなりの人は、綾波レイやアスカといった
キャラクター目当てだったのでしょうけど。

だけどこの作品にはみる者をひきつける何かがあります。
僕はこの世界観が好きです。
はっきりいって全体を貫くイメージは暗いのですが、
少なくとも僕は、迷いながらも、悩みながらも、
生きていこうという気になりました。

「心配ないわよ。
すべての生命には復元しようとする力がある。
生きていこうとする心が。
生きていこうとさえ思えばどこだって天国になるわ。
だって生きているんですもの。
幸せになるチャンスはどこにでもあるわ。
太陽と月と地球があるかぎり
大丈夫。」

一人の人間が、一人の人間の命が、
きっと1つの宇宙なんだと思います。

最後に僕なりのこの作品のテーマです。
「イメージが、想像する力が、
自分たちの未来を、時の流れを作りだしている。
ただ人は自分自身の意志で動かなければ何も変わらない。
だから見失った自分は、
自分自身の力で取り戻すんだ。」

2008年2月26日火曜日

4人はアイドル

一時期バンドをやっていました。
そんなわけで音楽はとても好きです。
しかも聞くジャンルもはば広く、本当になんでも聞きます。
ハードロック、ポップス、プログレ、へヴィメタ、グラムロック
ジャパニーズポップももちろん好きで、
フォークや歌謡曲まで聞いてました。

しかし

やっぱり僕の原点はビートルズなのです。
初めてビートルズに出会ったのは、中学1年のときでした。
担任の先生の家に遊びにいったときに「HELP]を
聞かせてもらったのです。
そのときは、「ああ、なんかかっこいいな」って思っただけだったんですが。
その後何枚かアルバムを買っていくうちに・・・
はまってしまいました。

こうやって書きながらビートルズの曲をいろいろ思いだしてみると、
現在のあらゆるロック、ポップスの原点は、
音楽的にも、思想的にもビートルズにあるのではって気がします。
特に後期は様々な音楽的実験も試みているし、
4人それぞれが、自分の書きたい音楽を表現しています。
それゆえに大量のファンが形成されていったのでしょうし、
4人(特にジョンとポール)の個性が強かったがゆえに
解散せざるを得なくなったのでしょう。

残念なのは、一度リアルタイムでみたかったな。
今ではもうジョンもジョージもいません。
かなわぬ夢です。

ビートルズを聴いたことないって人は一度ベストアルバムでも
聴いてみてください。
きっとどこかで耳にした曲ばかりだと思います。
それだけ今でもいろんなところで使われ続けてるってことです。
驚くと思いますよ。

それにしてもやっぱりビートルズじゃなきゃダメなんですよね。
4人がソロになってからの曲じゃダメなんです。

これからもきっとことあるごとに聴き続けていくと思います。

and in the end the love you take 
is equal to the love you make

2008年2月25日月曜日

レプリカントと人間

映画「ブレードランナー」が大好きです。
リドリー・スコット監督の映像美、
ヴァンゲリスの音楽、
シド・ミードの未来のイメージ、
キャスティング、すべてが好きです。
この映画における独特の未来観が、
このあとのSF界に大きな影響を与えたのは間違いありません。

原作は、フィリップ・K・ディックの
「アンドロイドは電気羊の夢をみるか?」です。
ディック作品の特徴は、現実と虚構です。
彼の小説の主人公たちは、自分の存在、
そして、自分が生きている世界が、本物なのか、
それとも虚構、夢なのかということの間で彷徨い続けます。
映画の中でも、主人公デッカードは、賞金稼ぎのために
レプリカント(まあ限りなく人間に近いロボットでしょうか)を
追い続けていくうち、自分もレプリカントではないかと
疑いはじめます。

しかし、僕たちの現実だって同じじゃないでしょうか。
夢をみている間はそれが夢だと気づかないように、
今の現実が真実かどうかなど本当は誰もわからないのです。
ひょっとしたら、突然目が覚めて、まったく違う現実が待っていた。
なんてことだってありえるし、そもそもそんなこと
人には判断できないのです。

レプリカントの命は数年です。
デッカードは最後に語ります。
来年も生きているのか、数年後に生きているのかわからない。
しかし、それは人間も同じことだ。
結局、今目の前の現実を生きていくしかないということでしょう。

ルドガー・ハウワー演じるレプリカントのボスがデッカードとの
戦いの最後、自分の死期を知り、デッカードの命を救うのが印象的です。

死を感じてこそ、命の大切さを感じるのでしょう。

2008年2月24日日曜日

宇宙戦争

旧作、リメイク作と続けて観てみました。
タイトルは、「宇宙戦争」です。
1953年の作品と、2005年の、
スピルバーグ監督の作品です。

この2作、どちらもH・G・ウェルズの原作に結構忠実につくられているので、
(要するにストーリーがほとんど同じなので)
比べてみると本当に楽しかったです。

それにしても本当に技術は進歩してますね。
スピルバーグ版の火星人やトライポット(戦闘機械)のリアルなこと。
最近のハリウッド映画ばかり観てるともう当たり前なんですけど、
昔の映画と比べると実によくわかります。

ただ内容が今の時代にうけなかったのはわかる気がします。
火星にああいう生物がいないことは、
現在ではわかってますもんね。
やっぱり科学が進歩すると失うものもありますね。
未知なものに対する恐怖とか。
そういえば1938年にオーソン・ウェルズがラジオドラマとして
やった時は、本当に火星人が攻めてきたと思って
パニックになったそうですもんね。

しかし逆に考えると宇宙というのはすごいと思います。
宇宙の果てしなさや広大さを考えて、
神秘的な気もちになったり、
畏敬の念を覚えたりしたことは誰でもありますよね。
これだけ科学が進んでも、まだ宇宙のことは
わからないことだらけです。

これからもきっと、
科学者たちは宇宙の謎を少しでも解明していこうとするのでしょうし、
芸術たちは未知なるものの姿を想像し表現していくのでしょう。

やっぱり、永遠のテーマなんでしょうね。
宇宙や宇宙人って。UFOも含めて。
僕的には、これからも1つでも
面白い映画やドラマや小説を鑑賞できればいいなって思ってます。
(それにしてもどうして火星人のイメージって
 いつまでたってもタコなんでしょうか?)

2008年2月23日土曜日

エドガー・ケイシー

エドガー・ケイシーのことを知ったのは、
「賢者たちのメッセージ」エドガー・ケイシーに学んだこと
という本を読んでからです。
これは、エドガー・ケイシーに関心を寄せる各界の識者たちに、
日本エドガー・ケイシーセンター会長である光田秀がインタビューしたものを
まとめたものです。
江原啓之、船井幸雄、小松長生、吉元由美、美輪明宏など、
様々な分野の方のインタビューが、収められています。

ケイシーは、催眠状態であらゆる質問に答える‘リーディング’ということを
行った人なのですが、これが医学、心理学、科学、工学、考古学など
答えられない分野はなかったそうです。
しかも、本人にはそういった知識はなく、覚醒したときには、
まったく自分のしゃべったことを覚えていなかったのです。
そういったことが出来た理由は、催眠状態に入ることにより、
意識が、物質世界から霊的世界に入り、様々な知識を得ることができたから、

また他人との潜在意識とつながることが出来たからということです。
(僕の解釈が正しければですが)
その他にも、人間の魂は不滅であり、霊的進化をするために
生まれかわりをl繰り返すとか、
この世界は、大いなる創造主の創ったものである
(ケイシーはそれを神と表現することも多かったようですが)
などということも語っていたようです。
こういったことを信じる信じないは人それぞれでしょう。
しかし僕は信じることができるし、
また信じたいと思うのです。
自分が成長するために今この現実を生きていると思えば、
どんなことが目の前に起きようと、
ポジティブに強く生きていけると思うのです。
エドガー・ケイシーだけでなく、
シルバーバーチやスウェーデンボルグ、
また古今東西の神話や宗教など
根本的には同じことを言っているものはたくさんあります。
とにかく何があろうと、何が起ころうと、
自然の摂理を信じ、自分を信じ、人を信じ、
明るく、楽しく日々を過ごしていきたいものです。

2008年2月22日金曜日

魍魎

魍魎の匣という映画をみました。

この作品は、京極夏彦さんの小説が原作なのですが、

僕は彼の小説が大好きでほとんど読んでいるのです。



原作と映画を比べると・・・



まったくの別物という感じでした。

しかし、どっちがいいとか悪いとかいうことではありません。



もともと京極さんの小説は、(特にこのシリーズは)

一作がとてつもなく長く(新書で700ページくらいあります。)

しかも台詞で説明することが多く、映画化するのは難しいだろうな、

とは思ってたのですが。



だけど映画は映画でとても面白かったです。

主要人物の三人、

古本屋、中禅寺役の堤真一、

探偵、榎木津役の阿部寛、

小説家、関口役の椎名桔平、

この三人、同世代らしいのですが、

とても息があっていて、楽しみながら演技しているのが伝わってきました。



また、原作とはあらゆる部分で異なっているにもかかわらず、

原作に対する敬意というか、そういったものを感じました。



結局、原作があろうと、オリジナルがあろうと、

解釈や、料理の仕方でまた新しいものが作りだせるものなのでしょう。

人間というのは、真似をしようと、人のいいところを盗もうとしても、

個性を発揮できる生き物なんだろうと思います。



映画とはまったく関係のない話ばかりになってしまいましたが、

とにかく映画だろうと、小説だろうと、

面白いものは面白いのです。



京極夏彦さんの作品に関しては、また改めて書きたいと思います。

探偵榎木津礼二郎の破天荒ぶりが滅茶苦茶好きなので。



最後に、魍魎とは・・・



形、三歳の小児の如し、

色は赤黒し、

目赤く、

髪うるはし、

このんで亡者の肝を食うと云う

2008年2月21日木曜日

あなたにすべての良きことが雪崩れのようにおきます

あなたにすべての良きことが雪崩れのようにおきます。

これは生涯納税額日本一といわれる、斉藤一人さんの言葉です。

僕が一人さんの書いた本を読もうと思ったのは、不純な動機です。
日本一のお金持ち、日本一の商人が書いたのなら、きっと、絶対、
お金持ちになれる方法が書いてあるのだろう、
きっとこれを読めば自分もお金持ちになることが出来るんじゃないか・・・
そんなことを思いながらページを開きました。
しかし・・・

それ以来、僕は一人さんの本を次から次へと買いあさるようになったのです。
それ程衝撃的だったのです。
そこには、商売の仕方、お金の稼ぎ方、成功論などといった、
従来のビジネス書に書かれているようなことはありませんでした。
むしろ、初めて読んだ印象はそれらとは対極にあるものにように思われました。
というよりも、読みはじめたらそんなお金や成功など
一切忘れて引きこまれていったのです。

そこに書かれていたことは、精神論ではありました。
しかしよくある根性論や、努力を促すようなものではありませんでした。
むしろ、

努力はしなくていいよ。
がんばらなくってもいいよ。
って言ってくれるのです。

それよりも大切なことは、

自分を愛すること
他人を愛すること
いつも楽しく、幸せな気持ちでいること
いつも笑顔でいること
人の幸せを祈ること

そういったことであると言うのです。
読んでいるうちに、いつしか幸せな気持ちになっていました。
そして、逆にこう思いました。
結局、お金や成功などというものは求めたところで手にはいらないんだろう、
一人さんのいうことの延長上についてくるものなんだろうって。

せめて出来ることから、
自分の周りにいる家族、友達が幸せになれるような、
いや、せめて悲しい気持ち、いやな気分にはさせないように
日々生きていきたいと思います。

いつか、あなたにすべての良きことが雪崩れのようにおきます
と、自然に他人に対して思えるようになれるように・・・

2008年2月20日水曜日

夢をあきらめてしまいそうな時は・・・

歳を重ねていくごとに夢や希望をなくしていきますよね。


世間体があるから・・・


結婚したから・・・


子供ができたから・・・


いろいろな理由をつけて現実を何とか肯定して。


本当は、自分が臆病なだけだったり、


自信がないからだっていうことがわかっているのに。





「夢をかなえるゾウ」という本を読みました。


自己啓発や成功法則について書かれた本はたくさんありますが、


こんなに楽しく読めたのは初めてです。


ここに書かれていることに目新しい内容はありません。


他の本にだって書いてあります。


それなのに読後感がこんなにすがすがしいのは、


人間に対する愛があるからだと思います。


また、それがこの作品のテーマだと思います。





結局、成功なんていうのは、特殊なことをやってつかむものではないのでしょうし、


人として当たり前のことを正直にやっていく、その延長線上にあるのでしょう。



人を愛すること


感謝すること


人を喜ばせること


自分は利己的な人間なのでどこまで出来るかわかりませんが、


少しでもそういったことができればな、と思います。




「無理せんでもええんやで。」


「何やったってええんやで。」


「自分らがいろんなこと経験できるようにこの世界つくったんやから。」


「世界を楽しんでや」


おかしな神様、ガネーシャの言葉が心にしみました。


また、生きてるってことは素敵なんだなって感じました。



人生で成功したい人だけでなく、というよりもむしろ悩んでいる人、


この世の中で生きずらいと感じている人に読んでもらいたい本です。




僕もこれからやりたかったことをやってみます。


可能性が少しでもあれば挑戦してみます。


とにかくいろいろと行動して経験してみます。


きっとそこからしか現実は変わっていかないのですから。



1つでも感動や喜びや楽しさやうれしさを感じていきたいと思います。


せっかくこの世に生まれてきたんですから。


夢だけは持ち続けて。


少しでも近づけるように・・・